私の人生における、最も愛しい相棒との永久のお別れ

5歳の時からピアノを習い始め、社会人一年生まで習い続けたピアノ。自分の人生において、こんなにも愛着があってどっぷりと深い付き合いをした相棒はいなかったと思えるのが実家のピアノです。

毎日毎日2時間はひたすら練習をして、練習に飽きると弾き語りしては好きな歌を共に奏でていました。そのお陰で、今でもヴォーカリストとして歌い続けることができています。

もっとも、長い付き合いの中では練習するのが面倒になり、正直距離を置きたいと思ったことも時にはありました。それでも練習しないと指が動かなくなるし、何より上手くなりたかったので、ひたすら鍵盤を叩き続けたものでした。

「我が家で一番高額な買い物だった」と母によく言われますが、そのピアノを「そろそろ売ろうかと思うんだけど」と、先日そう母に告げられました。両親も終活を考える年齢になり、身辺整理の一環として実家で大きなスペースを占めているピアノを処分したいのだと、その気持ちは充分理解できました。

私自身がピアノを自分の家に引き取れれば良いのだけれど、結婚して以来賃貸マンションに住んでいて引き取れる状況にはなく、手放すのは悲しいけれど、致し方ないことだと覚悟を決めました。

転勤の多かった子供時代、北海道まで運ばれ、社宅の部屋まで吊り上げられたこともあったなぁ。嬉しい時も、悲しい時も、どんな時も私と一緒にいてくれたなぁ。最後にもう一度奏でたかったけれど、長い間調律もしていないから、どんな音を出すのかなぁ。
マイナチュレと私の関係
相棒との想い出は尽きません。

そんなピアノとの永久の別れは本当に辛いけれど、私の音楽人生を彩ってくれた大切な相棒を感謝の気持ちを込めて見送りたいと思っています。